サトイモのコンパニオン・プランツ ― 2010/07/10 19:59
ジャガイモがサトイモのコンパニオン・プランツとして非常に相性がよい、と雑誌「やさい畑2010春準備号」P.32,33のコンパニオンプランツ早見表にあった。
それではと、余ったジャガイモ種芋をサトイモのすぐ脇に植えてしまった。相性がよいといっても、あまりに近くに植えたので、ジャガイモがサトイモの元肥を吸い取ってしまたらしい。
ジャガイモが傍で生長していた場所では、サトイモはどれも生育がよくない。その分、ジャガイモは豊作だった。ジャガイモを収穫した場所に溝を切り、米ぬかと油かすを4対1の割合で小さめのバケツ一杯施肥した。サトイモ6株分なのでこれで十分だろう。
こちらはショウガとサトイモ
ショウガを植えていない側に施肥をしてみよう。
ミョウガとサトイモ
ミョウガしっかり生育しているところではサトイモは小さい。ショウガと同じ科でもこちらはコンパニオン・プランツには分類されていないだから、ショウガ以上に勢いがよいので、それだけ余分に施肥した方がよさそうだ。
たとえコンパニオン・プランツとして定評があるとしても、肥料を競合しない植え方、或いは施肥の仕方を工夫する必要がありそうだ。
ボルゲーゼの生育状況 ― 2010/07/09 20:56
ドライ・トマト用に植え付けたボルゲーゼの生育は速い。ボルゲーゼよりも1ヶ月早く植え付けた他のトマトに高さがほぼ追いついてきた。
大玉トマト「麗夏」とフルーツトマト「レッドオーレ」は、栽培法などを本やネットなどを参考にしているが、ボルゲーゼの栽培法は手探り状態だ。同じようなものだろう、と高を括っていたが、一株一株の生長の状況が異なっていて戸惑うことが多くなった。生長の速いものは大玉トマトと同じ背丈になっている一方で、脇芽ばかりが繁茂して横への生長が著しいものもある。
大玉トマト「麗夏」とボルゲーゼ
背の高さはほぼ同じになった。
ノッポと太っちょのボルゲーゼ
トマトは太っちょよりもノッポのほうが歓迎される。右側の太っちょはいかにも栄養過多な感じがする。アブラムシが寄り付かないか心配だが、今のところ無事なようだ。ノッポのほうは葉が巻いていて、まばらだが、生長点の勢いはよい。ボルゲーゼの生長の状態はそれぞれで多様だ。共通しているのは実の付き具合だけのように見える。
バジルの苗が育ってきたので、トマトの畝にコンパニオン・プランツとして植え付けた。
バジルがどれほどトマトの生育に影響を与えるのかわからないが、1つの畝に出来るだけ多様な植物が生育することで、連作障害などが避けられるのではないか、と期待している。
コンパニオン・プランツの効果 ― 2010/06/24 20:14
畑を観察していて、植物同士がうまく棲み分けし共生関係がなりたっているかどうか、確かめるのはかなり面倒なことだ。施肥や畝の条件を同じにして、コンパニオン・プランツを一緒に植えたものと、植えないものを比較すればよいのだが・・・
サトイモとショウガにヘアリーベッチ
バンカー・プランツのヘアリーベッチはもうすぐ倒伏して敷き藁代わりになってくれるらしい。ショウガの生育に影響があると思えば、いわゆる雑草と違って、軽く引き抜けば枯れて敷き藁のようになってくれる。マメ科なので窒素供給もある。
ミョウガの生育がよすぎるくらいでサトイモの影が薄い。
トウモロコシ(イエローポップ)とエダマメ
この地域では、4月に最大瞬間風速が24.8mを記録している。風除けのトウモロコシが倒伏するのではないか、と心配していたが、エダマメが根元への風の直撃を妨げているようだ。この点だけでもコンパニオン・プランツの効果あり、と考えてよさそうだ。あとは、エダマメにどれだけ実が入るかも判断材料になりそうだ。三田にはエダマメとしても大豆としても収穫できる「中生三河島枝豆」が単独で植えてあるので、大雑把な比較ができそうだ。
カボチャとエンバク
カボチャは蔓をしっかりエンバクに絡ませネット代わりにしている。実が付いても、地面に直に接することも避けられるので手間要らず・・・となってくれるとよいのだが・・・カボチャにはいいことばかりかもしれないが、エンバクには迷惑ばかりかもしれない。
花が咲いたパセリとナス
効果の程は不明だが、お互いに邪魔にしている様子はない。
安定群落菜園=Climax Gardenにするためには、連作障害の問題を避ける手立てが必要になる。1つの畝になるべく多様な植物を植え、一定の病原菌や害虫が増えることを防ぐことが重要な要素になりそうだ。残渣を持ち出さず、微量元素を消失させないことも必要だろう。
草ぼうぼうの荒地に見える、と言う人も多そうだ。こんな具合に、毎年同じ畝に同じ作物を栽培して、病気や害虫の蔓延がないまま収穫に至れば成功なのだが・・・連作障害を避けるのはそれほど簡単ではないだろう。
雨のち曇りのち雨のち晴れ ― 2010/06/15 21:55
なかなか雨にならずナスと葉トウガラシの植え付けの機会を窺っていた。
本長ナスの苗
成長の早かった4株はすでに定植済み。残り9鉢の中、生育の良いもの6鉢を定植する。
葉トウガラシの苗4鉢12株。
直播のものとの比較が楽しみ。
昨夜の雨、そして今日は曇りのち雨の予報。明後日は陽射しも期待できるようだ。気温も十分高くなっている。
葉トウガラシとナスを植える予定の畝の除草と蟻の駆除から始めた。意外に時間がかかった。特に、蟻の巣の除去は困難だった。女王蟻を見つけないと無理かもしれない。巣穴を掘り返したり鎮圧したりしたが、蟻は一向に巣を捨てようとしない。
この蟻が媒介するアブラムシが厄介だ。
9時過ぎに作業を始めて植え付けが終了したのは昼過ぎだった。南側にトウモロコシ、東側にトマトのアンドン、西側に大きく育ったジャガイモ、北側にピーマンのアンドン、四方に風除けがあるのでアンドンは省略した。
すでに強い風が吹き出しているが、大丈夫なようだ。
今日は観察と記録が後になってしまった。
ウリ類とコンパニオンプランツ<=バンカープランツのエンバクの様子。
スイカが長く蔓を伸ばし始めエンバクに絡み出している。
蔓先をエンバクに絡ませる小玉スイカ(黄)
甘いスイカはもちろん楽しみだが、エンバクの働きの検証の方に興味がある。マルチとして泥跳ね防止、地温と水分の維持、アレロパシーによる雑草・害虫排除、天敵の棲み処提供など・・・本当に多様だ・・・マルチとしての機能は期待できそうだが、他は実際の経過を見ながら確かめたい・・・大事なことを忘れていた・・・エンバクはオートミールやビールの材料にもなるそうです。立派な野菜でもあります。
コンパニオン・プランツ ― 2010/06/10 22:08
ダイコン(アブラナ科)、スイスチャード(アカザ科)、マリーゴールド(キク科)を1つの畝に混植した。ダイコンと相性のよいといわれるものをそのままダイコンの周囲に種を蒔いた。
それぞれが自己を主張しあっていても、お互いを排除しあうことなく仲良く成長している。上の写真には3種類の作物がすべて写っています。わかりますか。
ダイコンは、栽培経験がなくても、どれがダイコンかすぐにわかります。マリーゴールドはキク科というだけあって、菊の葉に似たものを探せば、これもすぐわかります。
スイスチャードって、何?と思われる方も多いでしょう。アカザ科の代表の野菜と言えばホウレンソウです。スイスチャードはホウレンソウの親戚になります。見かけはホウレンソウと同じ仲間とは思えない姿をしています。
中央やや右よりの大きめの野菜がスイスチャードです。ダイコンの畝の中のスイスチャード、見つかりましたか?
ダイコンとキャベツは同じアブラナ科なのに、親戚同士?なんて信じられないくらい形も味も異なります。
先日、スイスチャードを「おひたし」にして出され「これ、ホウレンソウ?」と確かめてしまうほどでした。同じ科だけあって、姿かたちが異なっていても味は似ているようです。ホウレンソウより丈夫で栽培が簡単です。
同じ畝でダイコンとスイスチャードにマリーゴールドの花、一度に3種類それぞれを楽しめます。マリーゴールドは見た目を楽しませてくれるだけでなく、病気の原因になる線虫を抑制すると言われています。
ダイコン、スイスチャード、マリーゴールドの組み合わせを見る限り、相性の良い作物を一緒に栽培すること(コンパニオン・プランツ=互いに相性の良い植物)は野菜栽培の有効な手段であるように思います。さらに、「科」の異なる作物を植えることで、連作障害の原因の多くが取り除かれているのではないか、という仮説を立て、あえて連作してみるのは興味深い試みだと考えられます。"Climax Garden"を名乗っているのですから、実行あるのみです。一部、収穫もせず放っておけば種蒔きの必要もない・・・の可能性もありです。
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