まずは雑草の同定から ― 2010/10/12 22:44
天候:曇り 気温:18℃-25℃
作業時間:10:00-11:00
秋・冬野菜への移行に一段落がつき、余裕が出てきた、というより、昨日の稲刈りの疲労が残っているので、今日は虫取りを兼ねて雑草観察。
ハコベ(ナデシコ科・ハコベ属)越年草、生育期間:通年
(学名:Stellaria)
バンカープランツの第1候補だが、葉が細長く大きいのでウシハコベかもしれない・・・
イヌビユ(ヒユ科・ヒユ属) 1年草、生育期間:3-11月
(学名: Amaranthus lividus、英名: Livid amaranth)
右のカタバミに比べると、見てくれは悪いが、ハコベと同様に食用になるらしい。
ハキダメギク(キク科・コゴメギク属)
1年草、生育期間:4-11月
(学名: Galinsoga ciliata、 英名: Hairy galinsoga)
アメリカ原産の帰化植物だが、ハキダメとはひどい命名だ。花は6-8月の夏季に咲くそうだが・・・
イヌタデ(タデ科・イヌタデ属) 1年草、生育期間:4-11月
(学名:Persicaria erectominor)
畑への通路で紅紫色のきれいな花を咲かせていたが、これも開花期は夏らしい。今日も長袖で身体を少し動かすだけで汗ばむほど暖かい。
以上4種の雑草の同定をしましたが、自信はありません。ご指摘のコメントがいただければ幸いです。
(「雑草図鑑」の畑地雑草を参考にさせてもらいました。地域性もあるので生育期間等には多少ずれがありそうです)
コンパニオン・プランツの効果 ― 2010/06/24 20:14
畑を観察していて、植物同士がうまく棲み分けし共生関係がなりたっているかどうか、確かめるのはかなり面倒なことだ。施肥や畝の条件を同じにして、コンパニオン・プランツを一緒に植えたものと、植えないものを比較すればよいのだが・・・
サトイモとショウガにヘアリーベッチ
バンカー・プランツのヘアリーベッチはもうすぐ倒伏して敷き藁代わりになってくれるらしい。ショウガの生育に影響があると思えば、いわゆる雑草と違って、軽く引き抜けば枯れて敷き藁のようになってくれる。マメ科なので窒素供給もある。
ミョウガの生育がよすぎるくらいでサトイモの影が薄い。
トウモロコシ(イエローポップ)とエダマメ
この地域では、4月に最大瞬間風速が24.8mを記録している。風除けのトウモロコシが倒伏するのではないか、と心配していたが、エダマメが根元への風の直撃を妨げているようだ。この点だけでもコンパニオン・プランツの効果あり、と考えてよさそうだ。あとは、エダマメにどれだけ実が入るかも判断材料になりそうだ。三田にはエダマメとしても大豆としても収穫できる「中生三河島枝豆」が単独で植えてあるので、大雑把な比較ができそうだ。
カボチャとエンバク
カボチャは蔓をしっかりエンバクに絡ませネット代わりにしている。実が付いても、地面に直に接することも避けられるので手間要らず・・・となってくれるとよいのだが・・・カボチャにはいいことばかりかもしれないが、エンバクには迷惑ばかりかもしれない。
花が咲いたパセリとナス
効果の程は不明だが、お互いに邪魔にしている様子はない。
安定群落菜園=Climax Gardenにするためには、連作障害の問題を避ける手立てが必要になる。1つの畝になるべく多様な植物を植え、一定の病原菌や害虫が増えることを防ぐことが重要な要素になりそうだ。残渣を持ち出さず、微量元素を消失させないことも必要だろう。
草ぼうぼうの荒地に見える、と言う人も多そうだ。こんな具合に、毎年同じ畝に同じ作物を栽培して、病気や害虫の蔓延がないまま収穫に至れば成功なのだが・・・連作障害を避けるのはそれほど簡単ではないだろう。
雨のち曇りのち雨のち晴れ ― 2010/06/15 21:55
なかなか雨にならずナスと葉トウガラシの植え付けの機会を窺っていた。
本長ナスの苗
成長の早かった4株はすでに定植済み。残り9鉢の中、生育の良いもの6鉢を定植する。
葉トウガラシの苗4鉢12株。
直播のものとの比較が楽しみ。
昨夜の雨、そして今日は曇りのち雨の予報。明後日は陽射しも期待できるようだ。気温も十分高くなっている。
葉トウガラシとナスを植える予定の畝の除草と蟻の駆除から始めた。意外に時間がかかった。特に、蟻の巣の除去は困難だった。女王蟻を見つけないと無理かもしれない。巣穴を掘り返したり鎮圧したりしたが、蟻は一向に巣を捨てようとしない。
この蟻が媒介するアブラムシが厄介だ。
9時過ぎに作業を始めて植え付けが終了したのは昼過ぎだった。南側にトウモロコシ、東側にトマトのアンドン、西側に大きく育ったジャガイモ、北側にピーマンのアンドン、四方に風除けがあるのでアンドンは省略した。
すでに強い風が吹き出しているが、大丈夫なようだ。
今日は観察と記録が後になってしまった。
ウリ類とコンパニオンプランツ<=バンカープランツのエンバクの様子。
スイカが長く蔓を伸ばし始めエンバクに絡み出している。
蔓先をエンバクに絡ませる小玉スイカ(黄)
甘いスイカはもちろん楽しみだが、エンバクの働きの検証の方に興味がある。マルチとして泥跳ね防止、地温と水分の維持、アレロパシーによる雑草・害虫排除、天敵の棲み処提供など・・・本当に多様だ・・・マルチとしての機能は期待できそうだが、他は実際の経過を見ながら確かめたい・・・大事なことを忘れていた・・・エンバクはオートミールやビールの材料にもなるそうです。立派な野菜でもあります。
ネキリムシについて ― 2010/06/07 19:44
大事に育てた苗が一晩のうちに根元からばっさりやられているのを見ると、思わず逆上してしまうのは私だけだろうか。逆上している以上,冷静な観察などできるわけがなく、ひたすら土の中を探しまわり見つけしだい容赦なく殺す。いくら相手が害虫とはいえ、もっと賢明な方法はないものか・・・
だいたい、相手のことを知らずにただ感情的になって殺生しているだけはないか。まずは、ネキリムシとは何かしっかり調べてみる必要がある。
いずれも昼間は地中にいて、夜に植物の生え際を食い荒らすのが特徴のようだ。温暖な気候を好み食草の種類はあまり選ばない。
個体数も産卵数も少なくないようだ。草があればどこにでもいる可能性がある。苗の植え付け直前に除草すれば、地中には多数のネキリムシがそのまま残ることになる。
そこへ苗を植えつけたりすれば、餌だった草がないのだから構わず大事な苗を食害するのは、彼らにとって当たり前のことなのだ。雑草がいくらネキリムシの害に遭っていても、われわれ人間は気付きもしないし、気にもしない。
野菜の苗がを食害されて初めてネキリムシの存在に気づくのだ。ここで頭に血を上らせても問題は何も解決しない。もともと草が生えていなければ、成虫も卵をうみつけたりしないのだから、幼虫であるネキリムシもいないことになる。
薬剤に頼らない対策として考えられるのは、除草をしてネキリムシがいられない状態を一定期間おいてから植え付けしてみることだろうか。
餌を求めて他の畝に行って食害されるのも困る。畝と畝の堺にバンカープランツで緩衝地帯を作っておけばこの問題は回避できそうだ。もちろん、被害ゼロは想定していない。自然の中で人間の都合100%は無理がある。
トマト、ナス、キュウリの植え付け ― 2010/06/04 21:00
4月2日に種を蒔いたトマト(ボルゲーゼ)7株とナス(本長ナス)3株、キュウリ(リル)4株の苗を少々早いと思いましたが、植え付けることにしました。
トマト(ボルゲーゼ)の花芽
トマトは本葉9枚になってやっと花芽をつけました。1番花が開いてから植え付けるのがよいようですが、ベランダで育苗を続けるには大き過ぎます。
本長ナスの苗
ナスは本葉5枚になりましたが、いかにも小さい。12鉢の中で大き目の3株を試しに植えてみることにしました。
キュウリ(リル)の苗
キュウリは蒔いた種(昨年残り)がすべて発芽しました。 (同時に去年の残りの種を蒔いたズッキーニは8粒のうち2粒だけ発芽しました)本葉が5枚になったばかりで、まだ小さいですがこれも植えてしまうことにしました。
夜に雨の予報はありがたいが、畑に着くと強い南風が吹き付けていました。
定植したばかりのゴーヤの薄い葉が強い風に煽られ千切れそうに見えましたので、不織布で応急の防風しました。
今日は水泳仲間のAさんが手伝いに来てくれるので、それまで畑の観察。
トウモロコシ畝とサトイモ畝のバンカープランツにしたヘアリベッチの勢いが良すぎるくらいなので、よく茂っているところを摘んでマルチにしました。これで保水と保温ができます。マメ科なので、窒素も豊富なはずです。そのため肥料にもなります。(サトイモ畝のヘアリベッチ)
10時半にAさんが来たので、キュウリから植え付けます。
病気予防に長ネギを苗の両側を挟むように植えます。支柱を立て、防風のアンドンをしました。害虫のウリハムシが寄り付かせない役割も果たしてくれます。
トマトとナスにはニラを使いました。防風と防虫を兼ねてアンドンをします。アブラムシが飛来しても簡単には取り付くことは出来ないでしょう。(トマトの手前はラッカセイ)
トマトのアンドンは高さが90cmもあります。おかげで雨除けにもなって、5月上旬に植えたトマト2種類の生育が順調です。
手前は5月上旬に植えつけたトマトです。アンドンからはみ出すようになったので、アンドンは外しました。ナスも同様です。
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