柚子マーマレード2012/01/11 21:20

元同僚が持ってきてくれた柚子と文旦を砂糖漬けにしておいた。その後に野菜販売のお客さんからいただいた柚子が傷んでしまいそうなのでマーマレードに加工することにした。
文旦と柚子のマーマレード
柚子と文旦のマーマレード
柚子でジャムを作っても苦くて食べられないのではないかと、忠告もあったが、苦味の元になる甘皮を取り除けば食べられないほど苦くならないだろう。
マーマレード作り
甘皮がつかないように薄くむいた皮に果汁とグラニュー糖を加え強火で煮る。甘い文旦にも酸味の強い柚子の果汁を加えた。柚子にはペクチンがたっぷり含まれているので自然にとろみがつく。
野菜宅配の帰りに天然酵母パンを買ってきた。明日の昼食はこのマーマレードとチーズのサンドイッチ、楽しみだ。

天候:晴れ、夕方から曇り  気温:1℃-10℃
作業時間:10:00-12:00
野菜宅配
宅配野菜
冬枯れの畑で収穫できる野菜が少なくなってきた。保存の利く野菜(タマネギ、ニンニク、サトイモ、安納芋)が重宝する。これらにキャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、ミズナ、ルッコラ、九条ネギ、下仁田ネギ。少々物足りない。無農薬野菜販売仲間がダイコン、チンゲンサイ、リーフレタスで応援をしてくれた。

せめてドイツ並みに2012/01/12 21:55

原発廃止はもちろんだが、一般市民による農地確保もドイツ並みにならないのか。
今日も、6月末に撤退を迫られている秦野の畑まではるばる出かけた。徒労感ばかりだが、タマネギとニンニクの様子見と麦踏が待っている。往復のガソリン代だけで1,000円かかる。趣味ではないのでこの出費は無視できない。
中公新書の「ジャガイモ世界史」によれば、ドイツでは第二次世界大戦後、ナチス・ドイツの崩壊により民主化が進み、地主よりも耕作者の権利重視が実現した、とある。家庭菜園=クラインガルテンは耕作者が希望すれば、宿泊可能な小屋付きの農園を低料金で20年間以上借りることができるようになっているようだ。耕作地は平均500㎡あって、穀類以外の作物はほぼ自給できる。戦後の食糧難に苦しんだ経験が生きているのだろう。食糧自給率が39%ほどしかない日本には遊休農地というより耕作放棄地がたくさんある。神奈川県だけでも1000ヘクタール以上あるらしい、これでいいのか。
本日の運動:スポーツジムまで徒歩5km、水泳2900m

天候:曇り、時々晴れ  気温:-1℃-7℃
作業時間:10:30-13:30
麦踏
麦踏
草マルチをしたタマネギ畝の右側が麦畑。例年より寒さが厳しい12月の播種は遅すぎたようだ。麦踏が必要なほどには生長していないが、踏む。
ニンニクの様子
ニンニク畑
除草した畝と比較しても草生栽培(雑草を敵視せず共生の利点を生かした栽培法)のニンニクの生育は悪くない。苗が一定の大きさに育っていれば、除草の手間が省け、霜害対策にもなりそうだ。とはいえ、自然の摂理に対する深い理解が必要だ。
草マルチのタマネギ
草マルチのタマネギ畝
収穫はすべて天と地の恵みから。石油化学製品の使用はできるだけ避けたい。

明日は定例の野菜販売日、座間で野菜販売の準備。
野菜販売の準備
出荷予定の良質なハクサイ
ハクサイ
ニンジンやハクサイなど芯のある野菜は、芯が細く見えるほど良質らしい。芯の中に導管が通り、根から栄養を運ぶようになっている。芯の周囲に糖など栄養分が蓄積されるので、その部分の体積が大きいほど栄養価が高く、甘みのある美味しい野菜となる。

金に依存した生活はストレスが多い2012/01/14 18:52

現役を退いて3年が経過しようとしている。すっかりストレスから遠ざかり健康を取り戻しただろうと思っていた。9月の市の定期健康診断で「心房細動」を起こしていることが判明した。このままでは命に関わる脳梗塞、心筋梗塞などの事態が考えられると薬を処方された。
8月末から胸部の圧迫感や胸騒ぎなど不快な症状が続いていた。夏の疲労で不整脈が頻発しているのだろうから、少し休養に努めれば治まると考えていたが、少しも改善しない。薬の服用で一時は改善したものの12月中旬まで続いた。
年末になって、夕食時にふと塩辛いものが無性に食べたくなった。降圧剤と減塩食のおかげで高血圧から開放されているつもりでいた。ところが、血圧を測るとこれまでにないほど血圧が下がり、降圧剤が効きすぎている。降圧剤の服用を中止しても、まだ不整脈の症状が出てくる。
塩分を身体が要求しているのだろうからと数の子等の塩辛いものをかまわず口にした。その後はまったく不整脈や心房細動を連想させる症状はまったくなくなった。ストレスから開放されているのにも関わらず、それを前提の生活をしていたのでは病気になる。
年金だけでは食費までは賄えない。寒い冬の暖房費も可能な限りの節約をしている。望もうと望むまいと金頼りの生活はできなくなった。そのおかげか、野菜栽培に失敗すれば、その野菜が食べられないという切迫感はあるものの、日々ストレスを感じることはなくなった。長年解消できなかった高血圧からも開放された。
イギリス人のマーク・ボイルさんは、大学で経済学を専攻し、営業職で成功を収めたものの、まったく金に頼らない生活を2年間続けているという。それが苦行僧のようであれば興味は湧かないが、その逆のようである。
湯豆腐
湯豆腐に入れた自家栽培のネギやハクサイの美味しさを堪能しつつ、金が豊かさの裏打ちにならないことを実感する。
今日の運動:スクワット100×7、腿の内側の内転筋と背面のハムストリング、骨盤周辺の体幹筋を使うよう丹田を意識する。速筋=白筋を酷使しなければ筋肉痛で苦しむことはない。

天候:曇り、時々晴れ   気温:-2℃-8℃
作業時間:9:00-17:00
アズキの脱穀
アズキの脱穀
ザル一杯しかないアズキを脱穀して1合半ほど。
2012年の作付け計画作成
昼間は暖房を入れないので、寒くなると100回ずつスクワットや家事をしながら暖を取る。身体の末端にある小さな筋肉を使わなければ、それほど疲労することはない。この2日間苦しめられた凝りからくる首筋の痛みからも解放された。

疫病とベト病2012/01/17 21:58

昨年、秦野の畑で栽培していた秋ジャガイモ(ニシユタカ)のすべてが疫病に罹ってしまい、半分以上が芋の部分まで病変が及んでいた。
座間の畑2ヶ所で栽培したものは無事収穫まで漕ぎ付け豊作だった。疫病の原因は土壌にあるらしい。栄養過多で水捌けが悪い場所に多発するらしい。疫病の原因になる卵菌は水カビ類に分類される。この卵菌が引き起こす病気には疫病の他にベト病がある。いずれも、作物に壊滅的な被害を及ぼす。
土壌微生物叢(群)の極相(クライマックス=安定群落)が保たれていればこれらの病気を回避できるはずだ。農薬の投下、過多な施肥、単一作物の多量作付けと連作で土壌微生物叢(群)のバランス=クライマックス(安定群落)が失われることが原因として考えられる。
少品種・多量栽培には病気が一気に蔓延する危険が付きまとう。無農薬栽培では多品種・少量栽培が必須だ。多様な作物を最小限の施肥で栽培を行うことで土壌微生物叢(群)が極相(クライマックス=安定群落)に遷移することを促す。土壌が豊かならば施肥も避けるべきだろう。
春から3000㎡の新圃場で再びジャガイモの栽培を始める。20kgの種芋を植え付ける予定だが、集約栽培は避け、混植の工夫が必要になりそうだ。畝間に栽培する作物で病原菌の飛来を妨げるために何が適当だろうか。
秦野の畑には1000株以上のタマネギを栽培しているが、小麦を間作している。タマネギにはベト病の脅威がある。高畝で水捌けを考慮しているので、できる対策はしてあるが、疫病の原因である卵菌の存在が気になる。
本日の運動:ジムまで徒歩6km、水泳2800m

天候:晴れ    気温:2℃-7℃
作業時間:10:00-12:30
野菜宅配2軒

なぜ不耕起か2012/01/19 20:59

植物の栄養素、窒素、リン、カリの人工的な供給と耕運を前提とする慣行農法とは違って、土壌微生物の働きを期待する自然農法では無施肥・不耕起栽培が一般的だ。
土壌微生物は大雑把に好気性と嫌気性に分類できる。乳酸菌や酵母などは嫌気性でありながら、好気的な環境でも発酵を行う。
好気性に分類されるものには糖(グルコース)生成に欠かせないコウジカビ(菌類)、温床で発酵熱を利用できる枯草菌などがある。これらは土壌中でも酸素が含まれる浅い地層にしか生息できない。一方、酪酸菌、ボツリヌス菌、破傷風菌等の嫌気性菌は酸素が存在する環境では死滅するか、増殖できない。
土壌の性質によるが、粘土質の土壌では地下15cm以上の深さになればほぼ嫌気的な環境と思われる。大型の耕運機やトラクターで耕運すれば嫌気的土壌と好気的土壌が入れ替わってしまい、土壌微生物叢(群)のバランス=クライマックス(極相=安定群落)が一気に崩れてしまう。嫌気性でありがながら好気的な条件でも生存・増殖できる乳酸菌や酵母にしても、好気性のコウジカビなどが生成する糖をエネルギー源としているので、土壌微生物叢(群)のバランスは不可欠なはずだ。土壌がフカフカで保水性と排水性を兼ね備えた団粒状になるのは耕運によるものではない。
本日の運動:ジムまで徒歩5km、水泳2800m

天候:曇り、時々晴れ  気温:2℃-10℃
作業時間:9:30-12:00
新圃場の整備
新圃場の整備
野菜販売仲間6人で圃場中央(東西方向)に幅3m長さ60mの作業用通路を設ける。さらに支柱を立て、専用と共同の耕作地それぞれの区画整理をした。単独作業よりはるかに効率的に作業が進んだ。いずれ耕作地の面積を倍にして1人当たり1000㎡確保できるようにしたい。それだけあれば、陸稲のもち米と小麦の自給も一定程度可能になるだろう。

セロリの播種準備
セロリの播種準備
セロリの種を湿らせた布に包みたっぷり水分を吸わせる。1昨年に購入した古い種だが、果たして発芽するだろうか。