持ち込まず、持ち出さず2012/01/22 18:23

自然農法の定義に「持ち込まず、持ち出さず」というのがある。土壌微生物として欠かせないコウジカビ、酵母、乳酸菌と炭水化物、燐酸、窒素が豊富な米ぬかや、草マルチの材料としての刈り草を外から持ち込んでいては自然農法とは言えないのかもしれない。
植生学者、宮脇昭氏の「人の手の入っていない自然林あるいは原始林=鎮守の森を見なさい、農薬や肥料などなくても巨木が絶えることなく生長(植生が極相=クライマックスを維持している)している」は「奇跡のリンゴ」の木村秋則氏の考え方と基本が同じではないか。
しかしながら、収穫を前提とする農業では、自然の摂理=生命の循環は完結しない。収穫をすれば「持ち出し」が避けられない。植物が吸収した栄養素の最も充実した部分を持ち出してしまうのでは、生は完結せず、生命の循環が崩れてしまうはずだ。自然界では、生と成長があれば、その後に衰退と死があり、再生が繰り返される。死は再生の元になるのだが、農場では、動物や栽培植物の自然死を前提としない、という点で、「持ち込まず、持ち出さず」を掲げる自然農に納得がいかない。
米ぬかと牛ふん堆肥のみを持ち込んで栽培したサトイモ
サトイモ
保存しておいたサトイモ1株から親芋を除いて4kgほど取れた。量が多く味もよいので好評だ。今日も宅配の注文があった。
本日の運動:
筋トレ PullDown 50kg 10x3+9+8  PushUp 20kg 10x4+9、ヨガ、水泳900m、徒歩6km(自宅ジム)

天候:曇り       気温:4℃-8℃
作業時間:10:00-10:30
宅配野菜の収穫

20日、21日
5軒分の野菜宅配を年間切らさず提供するための年間作付け計画表を作成した。新しい圃場が確保できたことで、絵に描いた餅にならず、何とか実現させることができそうだ。

今年は計画通り2012/01/23 21:20

5軒分の野菜宅配が途切れることなく1年間収穫可能になるよう綿密に作付け計画を立てた。これまでのようにその日の気分で気ままにというわけにいかない。
小雨がぱらついているが予定通り最初の作物・セロリの種蒔きをした。2月に野菜宅配を一旦中断し4月半ばから再開するつもりだが、栽培管理を厳重にしないと、開始が5月上旬にずれこみそうだ。トンネル栽培だけでは確保できない加温の工夫として踏み込み温床の準備も待っているが、日程が組めていない。まだ冬の最中だが春作に向けて忙しい毎日が始まる。
心房細動の原因を調べるための血液検査の結果が出た。塩分摂取を積極的に始めてから不整脈が消えたこともあり、なトリム分の不足傾向が数値として出ていた。
さらに、血糖値が48mg/dlでは低すぎるので、栄養をもっと摂るよう忠告を受けた。中性脂肪も下限ギリギリということで、脂肪分たっぷりの甘いものをどんどん食べなさい、と信じられない言葉を主治医からいただいた。周囲から還暦を過ぎた老人にしては食べ過ぎだと常々指摘されているのだが。次は、エネルギー代謝の効率性を高められる体質改善か。

天候:曇り、時々小雨   気温:3℃-9℃
作業時間:11:00-12:00
セロリの播種
半年間積んでおいた間に発酵した刈り草に牛ふん堆肥と草木灰を加えよく混ぜたものを培養土にした。
床土
育苗箱に培養土を詰め、セロリの種を蒔く。
水を吸わせたセロリの種
種が小さく湿っているので思うように種が散らばらない。
播種の工夫
アイスピックに種をこすりつけ、ピンセットで蒔き溝に落としていくと、ほぼ思い通りになる。
播種を終えた育苗箱
セロリは好光性なので覆土せず、保湿のため不織布で覆って完了。
セロリの播種
10日もすれば発芽するはずだが、種が古い。失敗の時は2月上旬に新しい種を蒔く予定。

遮光を怠ったカリフラワー
花蕾が黄ばんだカリフラワー
花蕾が黄ばんでしまった。
遮光したカリフラワー
花蕾に日が当たらないよう外葉を紐で結び遮光。

スギ花粉の季節2012/01/24 20:59

花粉症にはほとんど縁がないが、今年は事情が異なりそうだ。花粉だけでアレルギーに悩む人がこれだけ多いのには別の要因がありそうだ。
現役時代、バイク通勤をしていたことがあった。たまたまバスの後でディーゼルエンジンの排気ガスを大量に浴び続けた時に花粉症の症状に悩まされることがあった。
推測に過ぎないが、排気ガスなどによる大気汚染が花粉症の被害を大きくしているのではないか、という疑念がある。今年は大気汚染に加えて放射性セシウムが花粉とともに大量に飛散してくるとの予測がされている。放射線は人間の免疫力を弱める。大気汚染に放射線の影響が加われば、今まで花粉症に悩むことがなかった人たちでも安心とは言えなくなりそうだ。
被曝量の多寡で被害の度合いを一様に説明する自称専門家がいる。常に身近に存在する放射性物質のカリウム40を取り上げて、放射線の危険性を軽視した発言をよく耳にする。ガンマー崩壊により電磁波であるガンマ線を放射するカリウム40と放射性セシウムなどがベータ崩壊により放射する粒子線であるベータ線を同一視するのは信じがたい。質量を持った粒子線と電磁波ではエネルギーの大きさがまったく異なる。体内被曝した場合、その損傷の度合いに大きな差が出ることを知らないはずがない。アルファー線とベータ線は粒子線であるため透過力は弱い。服を着ていればこれらの粒子線は身体を直撃することはない。問題は、体内に入り込んでアルファー線やベータ線を放射するプルトニウムやセシウムの脅威が今も去っていないことだ。
いずれにしろ、でたらめを繰り返すこれら専門家に良心を期待することはできない。自ら考え、判断し、行動することがすべての人に必要だ。農業も同じなのだが・・・
本日の運動:ジムまで徒歩5km、水泳2800m

天候:曇り、午後から雪  気温:-1℃-3℃
作業時間:10:00-12:30
春ダイコンの畝立て
畝の準備
ニンジン栽培をしていた畝を使う。又根の原因になる石をほぼ取り除いたと思っていたが、まだまだたくさん出てくる。丁寧に取り除きながら畝を立て直す。
米ぬか散布
畝の表面に米ぬかを散布。
草木灰散布
最後に炭を含んだ草木灰を散布して、酸度調整と米ぬか内に生息する微生物に棲家を提供。
明日、4月下旬から5月にかけて収穫予定の25株分の播種を予定している。3月一杯までトンネル栽培になる。

無農薬は高くつく2012/01/25 15:40

寒さが続く。この間に味噌作りをすれば寒作りとなり、いいものができる。ダイズ1kg弱で10kg分の味噌を作ろうと思う。茹でるとダイズは2.2倍の重さになるようだ。これに対して4kgの米麹が必要になる。
近所に麹屋さんが見当たらないので,ネットで探す。せっかく無農薬・無化学肥料で育てた大豆なので同じ栽培法の米から作った麹を探すと、通常のものの2倍近い価格。完全無農薬を目指すのは諦める。無農薬栽培のものを当たり前に口にしているが、買うことを考えてみると、改めて身に余る贅沢なことだと気づく。
米麹が届くのは1ヶ月後の2月22日。意外と時間がかかる。今週末の土曜日に味噌作りを予定していたが延期となった。

天候:晴れ     気温:-3℃-6℃
作業時間:9:30-13:30
春ダイコン(大師)播種
春ダイコン播種
株間30cm、条間30cmで(5粒ずつ)点蒔き。チドリで2条。

宅配野菜2軒分
宅配野菜
ジャガイモ3個、タマネギ3個、サトイモ1.5kg、キャベツ1個、ハクサイ1個、ブロッコリー1個、株ネギ5本、下仁田ネギ2本、コカブ少々の他に、葉物野菜(ホウレンソウ、リーフレタス、カラシナ、ルッコラ)で1,500円(片道10kmまでの配送料金込み)
無農薬、無化学肥料栽培。しかし、値段を倍にしようとは考えない。農薬代と化学肥料代がかかっていないのだ。むしろ安くしないといけない。金持ちだけが安全で美味しいものを口にできる、という世相が気に食わない。
とはいえ、畑が寂しくなってきた。寒さがきつく成長が遅い。
凍る野菜
午前10時前、畑はまだ凍っている。定期的な野菜宅配は来週までとしよう。

春作用の種11種類を購入2012/01/26 20:43

野菜販売をしているおかげで種を必要なだけ買うことに躊躇しなくなった。作り過ぎても野菜は無駄にならない。
春作用の種11種類
近々に播種予定の作物と、予定なかった丹波黒ダイズ、モロッコインゲンに大玉トマトの「麗夏」生食用。トマトは『麗夏」に加えて「ボルゲーゼ」(ドライトマト用)、「サンマルツアーノ」(調理用)も3月に踏み込み温床で育苗予定。
明日はリーフレタスの播種を予定している。
種に吸水させる
ガーゼに種を包み水の入ったペットボトルで種に吸水させる。
今日の運動:徒歩6km(自宅→ホームセンター(種購入)→ジム)、水泳2800m

天候:晴れ、時々曇り   気温:-1℃-5℃
作業時間:9:30-12:30
葛で覆われた耕作地の整備
耕作地の整備
3000㎡は広い。仲間が6人いるのは心強い。
葛で覆われた耕作予定地
冬の寒さで枯れた葛が地表を覆っている。丈夫な蔓を切りながら地肌が見えるまで葛を払う。刈り取った葛は耕作地予定地の周囲に積み境界線とする。農家の人によれば、この状態のまま大型のトラクターを入れても、蔦が絡み身動きが取れなくなるそうだ。トラクターなど持っていないので、元々人力に頼るしかない。
葛を切り払った耕作地
ジャガイモを共同で栽培する圃場南側の予定地の整備は2時間ほどで終了。

昨日ダイコンを播種した畝に草マルチと不織布のベタ掛け。
草マルチ
ダイコン畝に草マルチ
不織布のベタ掛け
ダイコン畝にベタ掛け
地温上昇には透明マルチが効果的らしいが、不織布の保温効果も意外と高いらしい。明日はビニールでトンネル掛けをする。草マルチ、不織布のベタ掛け、トンネル栽培、これだけ保温に留意すれば発芽してくれるだろう。