常識はまず疑う2012/06/03 17:02

原発が絶対安全というのが常識だったらしいが、常識を疑うのが科学だろう。専門家といわれる人たちは少なくとも科学者としての自覚があると期待していたが、そうではないらしい。
懐疑主義とは無神論ということに行き着いたのはHGウェルズの、地球誕生から人類の歴史を説いた「A Short History Of The World」だった。ダーウィンの「種の起源」が旧約聖書の世界観で覆われた西欧社会に及ぼした影響の大きさを知らずにいたが、人間の祖先がサルと同じという考えに西欧の人々が受け入れがたい精神世界にいたことをこの書物を読んで初めて知った。世界史の教科書はこの点でもっとも大事な要素をあえて欠落させている。神の存在を疑うことこそ懐疑主義=無神論の真髄だ、といって宗教者や信仰心を否定するわけではない。人間をすぐに神扱いする日本人がダーウィン以前の精神世界に未だに留まっていることに危機感を抱いているだけだ。疑っても疑っても否定しえないところに真理がある。
科学者ならずとも懐疑主義=無神論的な観察眼は野菜栽培にも役立つはずだ、と言いながら作物は天の恵みと信じている。厄介ものとされるスギナが果たして厄介ものなのか、に疑いをもちたい。
刈り取ったスギナで厚くマルチした安納芋の畝
スギナでマルチした安納芋の畝
この1ヶ月間で50mm弱の降雨だが、マルチの下の土壌は水分を十分保持している。そのおかげで先月28日に植え付けた安納芋20株の活着率は今日まで100%。
(東)側の地這いトマト(サンマルツアーノ)の周囲にはスギナが繁茂し始めているが、トマトが地面に接するのをスギナが防いでくれる。
結球を始めたキャベツ
キャベツとスギナ
スギナがモンシロチョウの侵入を防ぎ、下葉はスギナに押し上げられ地面に触れずにいる。雑草と作物が栄養を奪い合うから除去すべきという常識を疑ってみたい。

本日の運動:朝食前にヨガ(太陽礼拝AB3セットずつ)
      ジムまで徒歩6km、ヨガ
     筋トレ PullDown 57kg 10x2+9+8+7
                ショルダープレス25kg 10x3+8+6

天候:曇り、時々小雨  気温:18℃-23℃
作業時間:9:00-11:15
ルバーブ(スペシャルレッド)5株定植
ルバーブ(スペシャル・レッド)定植
21株の中、生育良好のもの5株を試しに植え付けた。活着率が良好ならば赤みの濃いもの2株を追加で定植。

モロッコインゲンに支柱
モロッコインゲンに支柱
朽ちてもろい篠竹を支柱にしたが、十分な耐久性は期待できそうにない。残り半分は真竹の割竹にする予定。

ニンジンの花
ニンジンの花
今年のニンジンの花はとりわけ綺麗だ。気候が厳しいのかトウ立ちする作物が多い。よい種がとれそうだ。

ズッキーニ
ズッキーニ
収穫を始めると、その切り口から傷み始めることが多いズッキーニだが、今年は降雨が少なく傷んだズッキーニはまだない。

ミニトマト(レッドチェリー)
ミニトマト(レッドチェリー)
強いはずのミニトマトだが生育良好なのは5株の中この1株だけ。

イタリアントマト「サンマルツアーノ」
イタリアントマト・サンマルツアーノ
生食用の大玉トマト「麗夏」だったはずだが、いつのまにか「麗夏」の苗箱に「サンマルツアーノ」が数株混じっていたらしい。この風土に適したサンマルツアーノの栽培法を探るため、この畝では一本仕立てにしてみる。雨不足はトマト栽培の好機。