やませ2010/05/29 20:13

神奈川県中央部の今日の最高気温は16度。5月下旬の気温としては異常に低い。予報によれば明日の最高気温もこの程度らしい。
北東から冷たく湿気のある風が吹き付けてくる。オホーツク海にある高気圧=オホーツク海気団が春から秋にかけて吐き出す北東風を「やませ」という、とある。
「やませ」といえば冷害だ。昨日、トマトがせっかく受粉し小さな実をつけ始めたのに、落ちてしまっていた。窒素過多で未受粉のままの落花は昨年経験している。それとは様子が違うので、調べたところ原因は低温らしい。
このままこの傾向が続けば他の作物にも影響が及びそうだ。保温していないスイカの生育も芳しくない。高温を好む作物は少なからず影響を受けそうだ。温室栽培をしている農家では保温のため開けていた温室を閉じた、という話もある。
対策はあるのだろうか。トンネルで保温して暖かくなるのを待ちながら、冷涼な気候を好む葉菜類の種を蒔くべきか・・・自然の摂理に逆らっても事態は変わらない。

バンカープランツ2010/05/29 21:03

皆さん、畑に行って最初にすることは何ですか?私は見回って観察・記録することです。カメラで撮影しながら、何か変わったことがないか観察していきます。
今日はジャガイモの畝で異変を発見しました。
ジャガイモとスイバ
ジャガイモのすぐ傍にスイバが大きく成長しています。茎にはびっしり何か黒いものがついています。
スイバとアブラムシ
黒いアブラムシです。
ジャガイモとアブラムシ、スイバ
すぐ傍のジャガイモの葉の裏にも少しアブラムシが移動しているようです。この株の周囲のジャガイモにはほとんど付いていません。
今日は寒いのかテントウムシの姿が見えませんでしたが、昨日まで畑のあちこちでテントウムシの姿が見えました。餌になるアブラムシの姿がそれほどないのに、餌は十分なのか心配していましたが、無用でした。作物でなく、故意に放置しておいた雑草=スイバがテントウムシの餌を確保していました。
これでアブラムシの天敵のテントウムシが居ついてくれのでしょう。雑草のスイバはまさに天敵温存植物=バンカープランツです。
スイバはタデ科なのでナス科のジャガイモとは科が異なるので害虫も病原菌も異なってくるはずです。ジャガイモの収穫が終わったあとも、スイバや同種のギシギシなどは放置しておくつもりです。
スイバが害虫防除と連作障害回避の機能を果たし、休眠を終えた取りこぼしのジャガイモが発芽して実を付ける、というのが理想ですが・・・「climax garden」へ前進するための第一歩として、実現させたい課題です。
「climax」とは植生学では「極相=安定群落」という意味で使っているようです。climax gardenの直訳は「絶頂庭園」になってしまいますね。誤解されそうですが・・・注目を集めてよさそうです。
「安定群落庭園」にようこそ!


四阿完成2010/05/29 21:48

4月に新しい畑に移ってすぐに始めた四阿(あずまや)作りがやっと終了しました。「やっと」と書きましたが、出費以外は大いに楽しみました。あれこれ工夫を考えることは農業の楽しみ、を実感させてもらいました。
日除けと防風のため、ヨシズを四阿(あずまや)の南側に取り付けるのが最後に残った作業でした。2.7m×2.7mのヨシズは独りで作業するには大きく重いので時間がかかりそうでしたが、大工仕事に慣れてきたためか、意外に早く終わりました。
ヨシズを張ってあるのが南側です。
四阿東側
明日、この南面にネットを張りゴーヤの苗を植え付けますので防風効果がさらに増します。強い風にずっと当たっているのは疲れます。

四阿北西側
西側は蔓インゲンを支柱に這わせ日除けにします。