種籾の消毒と芽出し2018/04/15 20:05

ここ数日、雨降りを期待しながらも天候が安定せず種籾の消毒や芽出をいつにするか決められずにやきもきしていた。
60℃のお湯で消毒をして3日間で発芽させることができる。この発芽した種籾を蒔いても、晴天続きで田んぼが乾燥しているので、降雨がなければ水遣りが欠かせない。ウェザーニュースによれば、18日水曜日の降雨確率は70%、これに賭けることにした。

種籾の消毒
種籾の消毒
ウルチ米=キヌヒカリ1.2kg、餅米=ハッピーヒル0.6kgを60℃のお湯に5分間つけてというが、なかなか60℃ぴたりとはならない。

種籾の芽出し
種籾の芽出し
30℃を少し超えるくらいの温水に1昼夜浸し、その後は水を切り、湿度と温度を保てば2,3日で発芽する。

4月12,13日
畦際の除草
畦際の除草
連日、畦際をスコップで掘り返し雑草の根本を深くえぐる作業で疲労がたまる。今年は雑草にヒエが多く、それも実をつけ始めている。放っておけば田んぼがヒエだらけになってしまう。
除草と耕うんを終えた田んぼ
2つの田んぼを合わせると1反=1000㎡ほどの広さがある。除草だけでも疲労困憊になる。耕うん機なしではとてもやりきれない。いつの間にか目指す方向が逆になってしまっているが如何ともしがたい。皮肉にも隣のベテラン米農家のNさんからいつになく褒められる始末。

天候:雨のち曇り、時々晴れ 気温:22.6℃-12.9℃

苗代の準備2018/04/17 13:06

1昼夜水に浸けておいた種籾の水を切り、容器の底に40℃ほどの温水を張り、その温水に浸らないようにして保湿保温。
種籾の保湿保温
低温殺菌から2日半の今日の昼過ぎに種籾の胚芽が膨らみ始めているのを確認。ほぼ期待通り。

苗代=稲の育苗床の準備、5月下旬まで用水路に水が入らないので、水苗代ではなく陸苗代(おかなわしろ)。
2回目の耕うん
苗代2回目の耕うん
最初に南北方向に、続いて東西方向に耕うんして雑草の芽をできるかぎり摘む。これで発芽した種籾を播種すれば稲苗が雑草に駆逐される可能性が低くなるというのが目論見だが…
エンストの原因
耕うん機エンストの原因
途中、何度かエンストを起こす。原因は粘度の高い土や雑草の根がロータリ軸に絡むだけでなく、隙間がないほどに詰まっていたためだ。
耕うんの後、レーキで平らにならす。この時、苗床の面が周囲より高くならないようにして乾燥を防げば水遣りの手間が省ける。
苗代
苗代にする短冊状の畝を3本。2本がウルチ米用、1本がモチ米用。

天候:曇り     気温:11.0℃-16.5℃
冷たい北風が吹き寒い。

ウルチ米とモチ米を播種2018/04/19 14:08

4月18日の種籾の様子、期待通りの発芽。
4月18日の種籾
雨が予想されたこの日に播種はできそうにないが、運がよければ降り出すのが午後になってくれるかもしれないと考えながら日曜日の夜に消毒を済ませ芽出しを始めた。
実際には一昨日の夜から昨日の午前中にかけて雨が降ったため、種蒔は今日に。
発芽した種籾
播種前の種籾
モチ米(ハッピーヒル)
播種後の苗代
1㎡に1合の割合の密度で5合分を播種
覆土してから鎮圧
覆土して鎮圧
苗代に板を敷いて上に乗り種籾と床土が密着させる。

ウルチ米(キヌヒカリ)
キヌヒカリ播種
自家採種のキヌヒカリ、今年は塩水選をしていない。そのため1㎡1合の割合を1.3倍にして1合3勺を1升分播種。
種籾から出始めている根を乾燥させないよう覆土が欠かせない。こちらも種籾と床土が密着させるため板を使って鎮圧。

防鳥用にネットでトンネル掛け
ネットでトンネル掛け
昨年はスズメの食害に遭い発芽したばかりの種籾を半分以上失った。
換気口付きのビニールシートで保温する予定だったが、今後10日間は最高気温が20℃超す日が続く予報がでているため省略した。

天候:晴れ     気温:12.0℃-20.9℃

一昨年前までなら午後3時過ぎまで当たり前だった農作業、今年は9時過ぎから午後1時過ぎまでの作業で疲労困憊。それでも2日間半日の作業で苗代の準備と播種を終えることができたことに進歩が感じられる。

コムギ出穂2018/04/20 13:32

荒れ地に強いと勝手に思っていたコムギも農地を選ぶようだ。
コムギ(ユキチカラ)出穂
コムギ出穂
今頃には緑で覆われる麦畑の地肌の茶色が目立つ。
コムギ畑
長らく耕作放棄されていた農地にトラクターを入れ、堆肥や米ヌカなどを投入したものの最初の数年はソバもコムギも不作が続いた。一昨年辺りから少なめながら収穫できるようになってきたが、今年も豊作は望めそうにない。

4月19日
サツマイモ(紫芋)発芽
紫芋発芽
3種類のサツマイモ(紫芋、安納芋、金時芋)を伏せ込んだが、発芽したのはこの紫芋のみ。

4月20日
ジャガイモ、買ってきた種芋のみ発芽良好
発芽が揃ったキタアカリ
キタアカリは味が良くても自家採種には向いていない。自家採種を続けていくと、収穫する芋のサイズが年々小さくなる。それで毎年高価な種芋を買うことになる。

発芽が揃わない自家採種のジャガイモ
ニシユタカ
発芽が揃わないニシユタカ
植え付けた種芋の1/4くらいしか発芽していない。

アンデスレッド
発芽したアンデスレッド
こちらは1/3ほどが発芽。

ダイコンの花
ダイコンの花
一緒に植えた採種用のニンジンは消えてしまった。夏蒔きのダイコンの種はこれで間に合いそうだ。

天候:晴れ     気温:12.1℃-25.9℃

昨日の疲労が今朝になってもまだ消えない。

苗代の水遣りに苦労する2018/04/23 12:40

水槽に貯めておいた苗代用の水が底をついた。
苗代
晴天続きで1日おきに60リットルずつの水遣りだが焼け石に水だった。用水路に水が来るのは早くても来月半ば。
河岸段丘の麓にある湧き水・神井戸湧水
湧き水
自宅から500mほどのところにある。
湧き水で給水
2往復して70リットルほどを田んぼへ。
田んぼの貯水槽
田んぼの貯水槽
水槽にブルーシートを張り水の蒸発と蚊の発生を防ぐ。ブルーシートの中央に直径2cmほどの穴を開け、石を置いて雨水を集めやすく。

稲苗の育苗に気を取られているうちに育苗中の夏野菜が一部枯れてしまった。自家用の黒ナス3株とピーマン6株の苗をホームセンターで買ってきた。

天候:曇り     気温:15.5℃-18.6℃