野菜価格の高騰が続く2011/01/09 20:12

新聞やテレビの報道によると、日本海側を中心に大雪の被害が広がっているらしい。漁船が何十隻も雪の重みで沈没したり看過できない状況だ。世界的にもヨーロッパの大雪やオーストラリアの大洪水による大きな被害が発生している。昨年に引き続いて、世界規模の異常気象がまだまだ続いているようだ。世界の穀倉地帯も例外ではなく、小麦や大豆の不作で供給不足が危ぶまれている。
菜園仲間4人で余剰野菜の有効利用のため小規模販売を計画している。時間があるとスーパーなどの野菜売り場を覗いて価格のチェックをしているが、価格の高さに驚く。安全な野菜を少しでも安く提供できれば、余っている野菜だが、喜んでもらえるはずだ。しかし、天候不順が続けば、われわれのささやかな野菜供給など焼け石に水だ。半面、規模の大きさもあるが、どれほどの余剰野菜が廃棄されているのだろうか。作る人、売る人、買う人のそれぞれが知恵を働かせる時が来ているようだ。

天候:晴れ 気温:-2℃-13℃
作業時間:9:45-11:00
作業は液肥の攪拌と畑の観察のみ
攪拌した液肥
昨日にも攪拌して空気を送り込んであるので、酪酸臭は僅かしかしない。乳酸発酵もしているようだが、液肥の温度は意外に低い。4.3℃しかない。
液肥の温度
攪拌する前に容器に触れると温かさが伝わってくるのだが、液体全体の温度はなかなか上がらないようだ。北側の水槽には氷が張っている。
水槽の氷
この2日間で4.3度上昇している。太陽光による上昇なのか、それとも発酵によるものなのか。

ブロッコリーおかげで冬枯れの畑が賑わっている。
ブロッコリーの花蕾
1度収穫を済ませた株ばかりで、頂花蕾ほどの大きさはないが、手の平ほどに大きくなったものがいくつも収穫できる。寒さが強まりヒヨドリの餌が不足する頃までブロッコリーが味わえそうだ。

雨が降らない2011/01/10 21:11

正月に帰郷していた人たちの話では、元旦前後が晴天に恵まれたのは、関東南部のこの辺りだけだったらしい。過去の天気を調べてみると先月22日以来まったく降雨がない。予報ではあと1週間は晴天ばかりだ。時々曇るくらいらしい。
8月下旬から9月上旬の旱魃を思い出す。畑の表面は乾き切っているいるようでも、気温が低いためか、地表から2,3cm下は湿り気がある。
土の保湿状態
念のため、イチゴに水遣りをする。
イチゴに水遣り
明朝の気温は-3℃まで下がる予報だ。まだ時間が早いので、散水した水がそのまま凍る心配はない。

播種が遅れて苗が小さい長ネギや挿し木のローレルなどにも散水。
長ネギの苗
長ネギの苗
冬越しには小苗の方がよいかもしれない。
挿し木したローレル
ローレルの挿し木
保険のためビニールトンネルに移植した株より状態はよいのだが、1株でも活着すれば成功と言えそうだ。

天候:晴れ 気温:0℃-8℃
作業時間:10:30-13:00
液肥の攪拌。たった1日で酪酸臭が強くなっている。

ラッカセイは、収穫後2ヶ月ほど収穫ケースに入れたまま放っておいたので、十分乾燥している。振るとカラカラ音を立てる。枝から外し仕分ける。殻が傷み音のしないものは除外していく。
乾燥させたラッカセイ
これらのラッカセイは自家採種によるものだ。来春も自家採種したものを作付けるので、一番状態のよいものをこれらの中からさらに仕分け確保しておく。殻にひびが入っていたり、小さなものからピーナッツバターに加工すれば無駄なく利用できる。春のイチゴジャムができるまで、ピーナッツバター・サンドが御小昼(おこじゅう=朝食と昼食、昼食と夕食の間に摂る軽い食事、かつて重労働が伴った農作業に、1日3食ではカロリー不足だったようだ。神奈川県中央部の方言)になる。

明日、余剰野菜販売の打ち合わせが済んだら、春作の種を一括注文して、畝の準備を始めたい。

液肥の温度が急上昇2011/01/12 20:58

ほぼ毎日、液肥の攪拌を続けている。今日になると酪酸臭はほぼ消えて、液肥に直接手を触れても冷たさを感じなくなった。容器全体も気のせいではなく温かな感じだ。
よく攪拌してから温度を測った。固形分が浮いて細かい気泡が覆っている箇所の温度は15.5℃もある。
液肥の温度15.5℃
同じ深さで固形物や気泡がない場所は11.7℃。
液肥の温度11.7℃
日当たりにある水槽の水温は6.3℃。
水槽の水温6.3度
この時間帯の外気温は8℃で、昨日の最高気温が7.9℃。15.5℃は発酵によるものとしか考えられない。
かすかな酪酸臭がするだけだなので、発酵状態の確認のため、口に含んで味見をすればよいのだが、夏にハエが卵を産み蛆が湧いていたことがあるので、その気になれない。
細かな気泡は酵母が糖からアルコール生成をするときに発生する二酸化炭素と思われるので、乳酸発酵と酵母による発酵が進んでいることが期待できる。

天候:晴れ 気温:1℃-10℃
作業時間:9:40-11:00(三田)
麦踏3回目
麦踏3回目
余剰野菜の販売を考えると、座間の畑だけでは不十分だ。昨年、三田の畑を隅々まで使うことはなかった。日々の管理が必要な作物は座間で栽培し、頻繁に世話をする必要のないものは三田で栽培することにして、余白がないよう畝作りの準備をした。
三田の圃場
夏に黄花コスモスが繁茂していたフェンス際は日当たりがよいので、サツマイモを、小麦とサツマイモの間にジャガイモを栽培する予定にしている。カボチャはゆっくり生長し広い面積と麦の敷き藁が必要なので都合がよさそうだ。

作業時間:11:30-12:30(座間)
液肥の攪拌
イチゴの摘花
イチゴの摘花
株の中心部を見ると、たくさんの花芽がついている。
イチゴの花芽
寒さの厳しい今、いくら花が咲いても露地では実が大きくならない。花などをつけずに体力を温存してもらいたいのだが・・・

収穫した長ネギの根を切り取り植え直してみる。
収穫した長ネギの根
スナックエンドウの後にキュウリを栽培する予定なので、スナックエンドウの株間に植えてみた。
ネギの根を再利用
ネギがしっかり根を張ってくれれば、キュウリの蔓割れ病の防止が期待できる。キュウリが終わる頃に、長ネギの土寄せができるような成長をしてくれると、長ネギの秋蒔きの必要がなくなるかもしれない。生産者と消費者が一体だからこそ、できる試みだ。

春作の準備2011/01/13 21:22

ネット通販で種の注文を済ませた。
トマト(サターン、ローマ、サンマルツァーノ)、キュウリ(青涼し白いぼ)、スイカ(ブラックボンバー)、カボチャ(栗えびす)、ダイコン(大師)、ラディッシュ(フレンチ・ブレックファスト)、ニンジン(向陽2号)、カブ(スワン)、チンゲンサイ(ともみ)、シュンギク(きわめ中葉)
有料だが、種苗会社の会員になると毎月カタログ誌が届けられ、種苗は1割引になる。それでも5,000円近くになった。
トマト、キュウリ、スイカ、カボチャ、ナス等の育苗は3月から始めるので床土(育苗用の土)作りをした。
30cmの深さから掘り上げておいた粘土質の土をフルイに掛ける。近くに牛ふん堆肥が積んであるので適度に混じる。
床土の材料
土を十分乾かしておかないと、この作業は進まない。フルイの網目を次第に細かくしていく。
フルイの網目を細かくしていく
振るい終わると、菜種油カスと草木灰を加えよく混ぜる。
振るった粘土に油カスと草木灰を加える
さらに振るっておいた牛ふん堆肥を加えて再びよく混ぜる。
床土に牛ふん堆肥を混ぜる
出来上がった床土を袋に詰めて終了。
床土を袋詰め
15リットル分はありそうなので、春・夏作に間に合うだろう。落ち葉の堆肥があれば、もっと軽く、保水性、排水性のバランスがとれた床土ができそうだ。

天候:晴れ 気温:0℃-8℃
作業時間:10:30-13:30
種の注文
(苗)床土作り
液肥の攪拌
液肥の温度が下がってしまった。
液肥の温度が急落
15℃以上あったのが7℃以下になっている。細かい気泡も出ていない。発酵が止まっているようだ。一昨日は用事があって攪拌していない。空気が送り込まれなかったために嫌気性菌がよく働いていたのだろう。まずは、攪拌の頻度を2日に1回としてみよう。それでも温度が上がらないようならば、3日に1回と間隔を開けて様子を見たい。

温床が必要2011/01/14 15:14

トマト、ナス、スイカの育苗となると温床が必要になりそうだ。3月上旬に播種して5月中旬の植え付けになる。最高気温が20℃以下では発芽が望めない。
落ち葉が十分用意できてハウスがあれば踏み込み温床で20℃以上の温度を維持できる。
四阿の南側に透明な波板を張り、天井部に簡易温室を作るが、夜に気温が下がると20℃以上の温度を保てない。
四阿天井部に温床
10mほどのホースに水を詰め、太陽熱で温めた水の蓄熱効果で夜間も温度が維持できるような工夫を考えている。

天候:晴れ 気温:-2℃-8℃
作業時間:10:00-11:00
観察のみ
床土の振るい残った土。
振るい残りの土
鉢底土に使うことを思いついた。せっかく時間掛けて振るった土だ。有効利用したい。粒の大きい順に鉢の底から詰めれば、床土の節約になる上に、排水性もよくなる。

液肥の温度がさらに下がった。この温度では発酵が止まってしまっているはずだが、酪酸臭が少し強くなっている。
0℃近くになった液肥
氷が張った水槽の方が水温が高い。
氷が張った水槽の水温
実際に手を触れてみると、温度計の表示と合っていないような感じがする。温度計が正常に機能していないのか。

これからしばらくの間、空いた時間は、6月から来年3月までの月毎の作付け図作成に専念したい。