冬は休耕期間?2010/12/23 22:47

冬の到来とともに畑の人影が薄くなった。野菜の生長が遅く変化に乏しい。毎日、畑に来たところで、急ぐ仕事はなさそうだ。畑も休ませた方がよいのか、とも迷う。
関東地方南部のこの辺りでは、厳冬期でも零下を少し下回る気温にしかならない。あらゆる生物が活動を休止してしまうことはない。春に備えて土作りをするのに丁度よい季節かもしれない。暑い夏ほど微生物による有機物の分解が激しくなく、ゆっくり有機肥料分が土壌に行き渡ることが期待できる。
畝間や通路に米ぬかを撒き、残渣を被せておく、などの作業はすぐに終わってしまう。冬の農閑期は休耕期間ではなく、休息期間として、春から秋にかけて酷使した肉体の休養期間とし、次の農繁期に備え身体を休め、じっくり作付け計画を立てるべきだろう。

天候:晴れ 気温:4℃-16℃
作業時間:9:45-12:30
エンドウマメのネットを張ってある支柱の結束が緩んでいたので締め直す。
支柱の固定
春先にエンドウマメのつるが伸び始める頃に、強い南風が吹く。その頃には北風と霜除けのヨシズを外すので、風の影響を受けにくくなるが、エンドウマメの重みも加わるので、ぐらつきは直しておきたかった。

ニンニクに追肥
ニンニク畝
株間に米ぬかを乳酸発酵させたものを散布。酪酸発酵もしていてかなり臭う。酪酸というくらいなので、酪農=牛乳を連想するが、臭いの強いチーズの匂いのようでもある。
早生のタマネギ
余分を早生のタマネギの畝間にも散布。

キャベツの切り株に新芽
キャベツに新芽
春までこのままにしておくと
芯食い虫の被害を受けたキャベツ
初期に芯食い虫の被害を受けたこのキャベツ(画像右下、一見2株が密植されているように見える)のように、小ぶりだが複数の実をつけてくれる。この株には2つ。

側花蕾をつけたブロッコリー
側花蕾をつけたブロッコリー
溝施肥した元肥えがよく効いているのか、頂花蕾と同じくらいにまで生長してくれる。先日、畝間に散布した米ぬかの効果があれば1月下旬までブロッコリーが楽しめるかもしれない。

コメント

_ hei ― 2010/12/24 09:13

いつもブログ楽しく拝見しています。
Climax Gardenさんのところで植え付け記事を見て、
うちも一週ずらして植え付けたりしています。
大変助かってます。
ブログに書かれていた、
「米ぬかを乳酸発酵」とありますが、
もし良かったら作り方を教えていただけないでしょうか?

_ T.S ― 2010/12/24 21:38

heiさん、初めまして。コメントをいただきありがとうございます。備忘録代わり書いているようなブログですので「助かった」などと書かれますと恐縮してしまいます。
米ぬかを乳酸発酵は少し大げさな表現だったですかね…米ぬかには酵母や乳酸菌が休眠状態でいますが、嫌気性なので、空気に触れているとこれらの菌が働けません。水分が50%を超えるように保つと、自然に乳酸発酵をします。ヌカ漬けと同じ原理です。私はバケツに米ぬかを入れたっぷり水を加え、蓋をして密閉します。しっかり密閉しないと、ハエが卵を産み蛆だらけになってしまいますので、ご注意ください。乳酸菌が働く環境では酪酸菌も活発になりますので、強いチーズのような匂いがします。少し臭いですが、この匂いがしてきたら散布しています。酵母菌がうまく働いてくれると味噌のような臭いがします。水分を50%前後に維持する必要があります。こうなれば立派なボカシ肥でしょう。

_ hei ― 2010/12/27 09:06

ご返答ありがとうございます。
ヌカ漬けといっしょなんですね!
ふむふむ、とても参考になります。
早速週末に蓋付きバケツを調達しに行こうと思います。
そして密閉ですね。

_ T.S ― 2010/12/27 12:25

ヌカ漬けとおなじですが、塩を入れないようにしてくださいね。ヌカ漬けそのものになってしまいます。
ボカシ肥料の方が効果的だと思います。試してみてはいかがですか。通気性のある袋(土のう用の袋、3袋で300円弱)に米ヌカ(砂糖水を掛けておくと発酵しやすい)を入れ、入り口をしっかり紐などで縛ります。50℃ー40℃くらいの微温湯(入浴剤の入っていない風呂の残り湯)をたっぷりかけて、20℃くらいに保つと、糸状菌のコウジカビが、米ぬか中の炭水化物を糖に変えてくれます(発酵が始まると自然に温度が上昇します)。60℃を超えるようですと、枯草菌=納豆菌が働いているので空気を入れ、枯草菌の働きを抑えます。時々空気が行き渡るようにかき回してください。でないと、酵母や乳酸菌が傷みます。白カビ=コウジカビが全体に行き渡った頃、かき混ぜるのを止めると、空気の届かない内部で酵母と乳酸菌が働きアミノ酸と炭水化物が豊富な味噌のようなボカシができると思います。微温湯をたっぷりかけてビニール袋で包めば失敗しにくいと思います。米ヌカには燐酸分も豊富なので理想的な肥料になるのではないでしょうか。

_ hei ― 2010/12/27 14:48

実はボカシ肥料は気になってましたが、
難しそうと蓋をしていました。
ぜひこの機会に、米ぬかと砂糖でチャレンジしてみます。

_ T.S ― 2011/01/02 18:59

明けましておめでとうございます。
ヌカみそと同様に時々かき回して空気を入れた方がよいと思います。嫌気性の酪酸菌の働きでかなり臭うようになります。私はあまり気にしませんが、酪酸菌の働きを抑制して乳酸菌と酵母が働くとよい結果が望めますので、時々様子見がてら、かき回してみるのはどうでしょうか。

_ hei ― 2011/01/05 13:31

明けましておめでとうございます。
年末にヌカ漬け用のバケツで挑戦してみました。
ヌカを入れ→三温糖を入れ→お風呂のお湯を適度に含ませました。→部屋の片隅に密閉して放置しております。

が…。特に変化もなく…。熱も持たず…。水を含んだヌカとなっております。
蓋を開けると部屋にヌカの香りが充満しています。
これで大丈夫でしょうか?
やはり菌を入れた方が良いのでしょうか?

_ T.S ― 2011/01/05 23:50

気温が低いために発酵が遅れているのだと思います。米ぬかには乳酸菌、酵母、麹菌が生息しているので、新たに菌を入れる必要はないと思います。糖分が入っているので、麹菌が働かなくても、乳酸菌や酵母の栄養はあるので、20℃以上に保たれていればすぐに発酵は始まります。それにしても三温糖ですか、少々もったいない気がします。明日、畑で発酵状態を見て、その様子をお伝えします。

_ hei ― 2011/01/06 09:33

20℃位がいいのですね!寒い部屋(10℃位)に置いている為、発酵が遅れているんですね…たぶん!暖かいキッチンに移してみます。
水分はが心なしか抜けてきた気がしますが、かき回す時に給水した方が良いのでしょうか?

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