畑の菌類プクキニア・アリイ2010/11/30 21:46

畑の微生物の生態に興味を持ち、少しずつ勉強を始めた。まずはカビに代表される菌類から。菌類には他にキノコと酵母がある。どれも農業に大きく関わっているものだ。
畑でいつもの観察をしていると、梅雨時の九条ネギに続いて、ニラに赤い錆が付いている。サビ病だ。
ニラのサビ病
サビの付いている葉の緑色の部分だけ切り取り埋設処分した。九条ネギはこれで回復している。
サビ病から回復した九条ネギ
ネギ類のサビ病気の正体はカビ(プクキニア・アリイ)だ。九条ネギがサビ病になったのもこの近くだった。カビの胞子がこの辺りに残っていて、移植などで弱っていたニラに取り付いたのだろう。

ハクサイの葉の上で見つけたヨトウムシの死骸
ヨトウムシの黒い死骸
黒くなっている。白ければ「白きょう菌」だが、黒いのは「硬化菌」あるいは『緑きょう菌」。別の書物(「日本の有機農法」)にはそれぞれ「白きょう菌」「緑きょう菌」と表記されていた。いずれも菌類=カビだ。今回参考にしているのは「カビ図鑑」(全国農村教育協会)。これらの菌の威力には驚く。死骸の見つかったハクサイ畝には、これらの菌類の胞子がちらばっているらしく、虫食いの跡があっても、ヨトウムシの姿も糞も見当たらない。ブロッコリー畝でも、葉の裏で多数のヨトウムシの若齢幼虫の死骸が見つかったこともある。

天候:晴れ 気温:3℃-14℃
作業時間:9:30-10:00(三田)小麦がすべて発芽
      10:30-11:30(座間)
サビ病のニラの病変部を刈り取る

観察:
ブロッコリーのわき芽に大きな花蕾
わき芽のブロッコリー
この株はすでに頂花蕾を収穫済みだが、十分に大きな花蕾。

ルバーブ
ルバーブ
夏の間、暑さに苦しんでいたのがウソのように元気だ。
ルバーブの茎
ルバーブはこの茎の部分を食べる。砂糖を加え30分煮るだけでジャムになる。