耕作放棄地の利用2010/09/02 20:58

耕作放棄地の解消に「農業サポーター」という制度がある。今日はその説明会に行ってきた。制度自体が発足したことは評価できるが、放棄地の解消にはなりそうにない。
農業サポータ第一期の方の報告があった。初期投資が200万円以上で3年目にやっと収支がとんとんになる見込み、とのこと。1000㎡から3000㎡の耕作地で収益を上げることはプロでも困難であるらしい。早朝から夜遅くまで働いても、農業は儲からない、を実感したそうだ。

食料自給率が40%に満たないのに、農地が放棄されている。収益性が低いため農家の生計が立たない、としたら誰がこれからの農業を支えていくのだろうか。
話は飛躍するが、食糧の自給ができない国が、国防予算を5兆円もかけることに意味があるのだろうか・・・憲法9条もあるのに・・・私たちの神経のどこかが麻痺しているのでしょうね。
世界には食糧不足で飢えに苦しんでいる国が少なくない。自然に恵まれながら自給率の低い日本の食糧事情が悪くないのは、お金で世界中から食料を集めているからだろう。中には、お金のために自国の飢えから目をそむけ日本に食糧を売っている国もありそうだ。そうだとしたら、世界平和に反する。

農業サポーターは趣味としてではなく、農家として農業に取り組むことになるらしい。3000㎡ばかりの農地に管理機(耕運機)3台を買う気になれない。この他、刈払機、小型トラックや農業資材など合わせると200万円以上。趣味としては高すぎる。農家として、100万円の売り上げで種苗代、資材代等100万円では成り立たない。
こうしたことを踏まえると、農業サポーターに応募する意味はあまりなさそうだが、来年は応募してみようと考えている。

今日の農作業時間9時~11時
ほとんど水遣りで終わってしまった。周囲の田んぼに水が入っていない。
田の水がない
そろそろ用水の水が止まりそうだ。
用水の水
ポリタンで流れを遮ると水位が上がり、取水しやすくなる。水遣りの後、貯水槽をすべて満水にして作業を終えた。